畑屋(はたや)観音
細越三五地割内、畑屋部落の中ほど畑屋沢右岸の山麓に社がある。『遠野物語』をはじめ、上郷、甲子、栗橋の伝説に和糠の猟師として「畑屋の縫」が登場する、その末孫が畑屋の高橋家である。畑屋観音の本尊は、高さ四〇㌢程の千手観音像で「縫之助」の霊を祀るため、子孫が京都で求めたものと伝えられている。『遠野物語」三二「何の隼人」『拾遺」九六「旗屋の縫」『拾遺」一八五「旗屋の縫」「拾遺」二二一「旗屋の縫」