岩崎の経塚(きようつか)

📝 イントロダクション

細越一七地割付近、岩崎部落の南側に大小二つの塚があり、ここは地震のよらないところと伝えられていた。 早瀬川の近くの畑地の中に大小二基の円形の積石の塚があった。大きいものは北側で周囲六〇尺(二九・八㍍)高さ約四尺(一・三㍍)小さいものは南側で周囲約三〇尺(九〇㌢)高さ三尺(九〇㌢)で、二つの塚の間は約二間(三・九㍍)程の距離があった。 塚の構造は、早瀬川の川石で地面にまるく基礎を造り、その上に川石を積んだもので、その上に登ったり腰をかけ、またこれを汚したりすることは禁じられていた。 この塚の近くには「アヅキアライ田」と呼ぶところがあり、昔小豆を洗うようなザクリザクリという音を出す妖怪がすんでいたと伝えられている。