赤羽根稲荷神社
赤羽根トンネル入口東側の丘の上にあり、赤羽根・小原田(こうらだ)・平野原・宇南林部落の産土神として信仰されている。祭神は稲倉魂命で、中世阿曽沼氏の臣平倉千右エ門が京都稲荷山愛染寺より勧請したといわれるから、四〇〇年近い歴史がうかがえる。次いで近世には、遠野南部氏の家老福田氏の信仰が厚く、現在の社は天明八年に建てられている。祭日は八月二〇日で地域の氏子達が参加して行われるが、昭和三〇年頃までは草相撲も奉納されて賑わった。境内からは細越や平倉の地域が一望できる佳景の地である。