史跡

風呂家(ふろけ)

森の下の慶雲寺の東隣に風呂家がある。平泉を脱した義経主従は、気仙郡を経て赤羽根峠からここにたどりつき、この家で風呂をたてさせて入浴したので、それ以来この家の姓を「風呂」と呼ぶようになったという。細越番屋の国道の傍らに石碑群がある。「三閉伊路程記」(1854)の「此の処より別れ道有て」の場所である中央の庚申塔に追分の刻りこみがある。辷田峠の旧道は、ここから北側に登ったのである。